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ここにあげたものは総体としてものすごく片寄っています。 思いつくままに、独断と偏見によってあげてあるので、片寄った中でもさらにバラバラです(笑) あまり信用せずに自分で探してみてください。 おもしろそうなものがあれば教えてくださいね。
表現論全般(入門的なものを含む)
リー群の構造論
半単純群の表現論 (ユニタリ表現論含む)
有限群の表現論
James E. Humphreys, Reflection groups and Coxeter groups. Cambridge Studies in Advanced Mathematics, 29. Cambridge University Press, Cambridge, 1990. xii+204 pp.
不変式論
D. Mumford, J. Fogarty and F. Kirwan, Geometric invariant theory. Third edition. Ergebnisse der Mathematik und ihrer Grenzgebiete (2) 34. Springer-Verlag, 1994. xiv+292 pp.
有限群の不変式論
代数群の構造と表現論
James E. Humphreys, Linear algebraic groups. Graduate Texts in Mathematics, No. 21. Springer-Verlag, New York-Heidelberg, 1975. xiv+247 pp.
James E. Humphreys, Conjugacy classes in semisimple algebraic groups. Mathematical Surveys and Monographs, 43. American Mathematical Society, Providence, RI, 1995. xviii+196 pp.
対称空間上の調和解析
保型形式と表現論
量子群の表現論
無限次元リー環の表現論
Lie 環の構造と表現論
James E. Humphreys, Introduction to Lie algebras and representation theory. Second printing, revised. Graduate Texts in Mathematics, 9. Springer-Verlag, New York-Berlin, 1978. xii+171 pp.
表現論の日本語の教科書を集めてみました。この他にも松島さんのリー環の本とかありますが、おいおい追加してゆこうと思います。
もうすでにここまでくると初心者向けの入門書とはいえませんが、「常識」であるにもかかわらず日本語の本で Lie 環の最高ウェイト表現の解説をしてあるものはほとんどありません。このノートでは群の表現との関わりも含め重要なことが手際良くまとめられています。証明は省略されていることは多いようですが、証明の方針は示してあるし、そうでなければどの文献を当たれば良いかは書いてある。続きを書く気はありませんか>松本さん
Weyl-Schur の双対性と呼ばれる一般線形群と対称群の表現の間の対応について述べたもの。特に対称群の表現について詳しく、入門書としても良いと思う。ただ基礎数学のシリーズが出たのは1980年前後でそれ以来1度再版されたもののあとは絶版状態であるから手に入りにくいかもしれない。
ある群の表現を考える時、その群と既約ユニタリ表現の全体の成す空間の間には双対性が成り立つ。局所コンパクトアーベル群の時にはこの双対性はポントリャーギン双対性と呼ばれ、コンパクト群の時には淡中双対性と呼ばれる。一般の局所コンパクト群の時にこの双対性を述べたのが(ポントリャーギン−淡中−)辰馬の双対定理である。その定理を見出した本人による解説書。
双対定理にとどまらず、表現の GNS construction (正定値関数と表現の対応ですね)とかユニタリ表現の直積分分解、Chevalley の複素化と双対定理との関係など話題は幅広い。
櫻本さん@福井大学教育による書評が雑誌「数学」にあります。一応叢書の最終巻が36巻で「ユニタリ表現」となっているようです。さて…
西山が学生だった頃の教科書でした。この本を読むと本当に解析している気になれます。 Lang の $ SL_2(\R) $ とは趣がかなり違いますね。
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