リストラ

いきなりで恐縮だけど

公務員には失業保険はない

ってご存じだったでしょうか? そうなんですよ、ないんです。 前々から疑いは抱いていたのですが、つい先日確認されました(^^;;; 同僚のM先生の奥様が公務員をやめたときに失業保険がつかなかったそうな。

失業保険は、事業主が掛けるものですが、文部省は掛けてないって事ですね。 主旨から言って、

公務員は失業するわけないじゃないか

ということだと思います。(親方日の丸) でも立派にセクハラで辞めてる人もいるから、失業がないわけでもない。 困ったなー。

話転じて、先に関東地方の整数論の方が私立大学をリストラされたという話を書きましたが、きっとこの方の場合は失業保険出るのでしょうねー。西山には分かりません、誰か知ってたら教えてください。 同じくM先生からは関西地方でも、私立大学をクビになった先生の話を聞きました。もっともこの先生の場合、リストラというより海外出張に行きすぎたのが原因だったらしいけど、リストラは適当な理由をつけてやりますからねー。

世の中リストラ流行。さて、このリストラ、用のないものを切り捨てて身軽になるわけだから、もちろんその真っ先に上がる候補は

数学の先生

です。「そんなことないよ」と思ってるそこのあなた、あぶないっすよ(^^;;; これからもどんどん私学のリストラは続くでしょう。 私立大学の志願者数は軒並激減してるらしいですね。 高校卒業者数の減少以上の激減が続いているとのこと。(週刊朝日による)

で、公立大学は安泰か、というとそうでもない。 実際のところ大阪府なんてとてもひどい経営状態(?)らしく、大阪府大では給与の上昇が殆んどないらしい。 東京都も赤字転落かもと言われているので都立大なんかはどうなんでしょうか? 国立大学では、エージェンシー化(独立法人化)とか言われてますから、 その暁には

教育で食っていかなければなりません。

したがって数学はイランということになるかも。

ま、当たり前のことで

数学は滅びない

と思うんだけど、

数学者は滅びるかも

知れませんね。 学生からも最近すぐに「先生それは何の役に立つんですか?」と聞かれて困ってます。 某O先生の名言に、

君、それは数学には役に立つよ

というのがありましたが、うーん、なんか京大生には通用しそうにないです。 それが悲しい。(^^;;;

突然ですが、数学会通信に載っていた松本眞さんの記事は面白かったです。 「コロンブスの卵とニュートンのりんごはどこが違うか?」という話。 世の中が効率化をあまりにも追求し、どんどん忙しくなり、どんどん真理が忘れ去られていく。 同時に「考えるのが面倒です」人間を大量生産する。 あー、何だか困ったなぁ。 誰か名案ありませんか?

とりあえず、西山としては

公務員にも失業保険と合いの手を!

ということを訴えたいです。(一番にクビになったりして (^^;;;;)

Fri Jun 4 19:35:38 JST 1999

これを書いてから少し調べ物してたら、ユークリッドの逸話で、こんなのがあるらしい。

あるときユークリッドの学生が「それを知っていると何に役に立つのでしょうか?」と聞いた。 ユークリッドは奴隷に向かって「彼に小銭をやりなさい。彼は自分の知っていることに対して報酬が欲しいようだから」と言った。
そっか、2000年以上前にすでに「何の得になるのか?」という問いはあったのだ。「近頃の若い者は」というのと同じレベルでしょうか? 西山も年を取ったかも知れない。(^^;;;

Mon Jun 7 18:57:52 JST 1999